2014/09/29

アイデアの生み出し方

アイデアのつくり方
アイデアのつくり方
posted with amazlet at 14.09.29
ジェームス W.ヤング
阪急コミュニケーションズ
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薄い本だったけど、内容は一級品。
自分も薄々考えていたことを完全なものにして書かれている。
評判がいいだけのことはあった。

新しいアイデアや物を生み出す能力があるに越したことがないのは周知の事実だと思う。
これがなければ、誰でもできるような単純作業や他人の空真似をするしかない。

アイデアとはふとした時にどこからともなく降ってくるもので、それができるのは天性の才能と思っている人も多いかもしれないが、実はコツのような要点が存在する。



既存の要素を組み合わせる 

 本当に0から何かを生み出すのは非常に困難を極める。
これができるのは、本当の天才ぐらいだろう。

だがしかし、世に蔓延っているものは、いろいろなものの組み合わせであったり、既存のものを参考にしていたりしていることの方が圧倒的に多い。
悪い言い方をすれば、パクリをパクリに見せないということかもしれない。

1つのものを丸々コピーすれば、それはただの中国レベルのパクリだが、これに別のものから要素を組み合わせれば、それはまた新たなものとなる。


この動画はアニメのOPの同じようなカットを集めたものだが、こうしてみるとよく似た構図や演出が多く使われていることがわかる。
この動画を見てから、いつも飛ばしていたアニメのOPを見るのが好きになった。

一部一部を見れば、パクリみたいなものだが、それらが組み合わさって1つの作品になっているし、もちろんこれは決してパクリなどではないということを言いたい。

要素を集める

先ほど、要素を組み合わせることで、新たなアイデアを生み出せるということを書いた。
そのためには、当然、要素を収集する必要がある。
 手札となる要素は多ければ多いほうがいいというのは言うまでもないだろう。

本やインターネットで手軽に情報を収集できる時代なので、積極的にいろいろな情報を集めたい。
常日頃から、さまざまな情報に触れることが功を奏すかもしれない。

要素の吟味

収集した要素をよく吟味して、どれをどのように使うかを考えなければならない。
おそらくこのあたりが一番難しい。

情報などを集めただけで満足してしまう。
僕もいろんなサイトのブックマークするだけでその先に進まないことが多い。
勝手に成熟されて、ある日突然ポンっとできるわけではないのが難点。

要素を正確に理解するだけでなく、さまざまな角度からそれを見ることも必要になる。

アイデアの分解

 本には、分解することは書かれていないが、僕は他人のアイデアを参考にすることは有意義だと思う。

アイデアは既存の要素か成り立っているということを言ってきた。
なら、他人のアイデアはどんな要素から成り立っているのか分析してみることで、参考にできるはず。

 どんな要素をもってくるか、それらをどんな風に組み合わせるのかを知ることで、自分もそれをヒントにできる。


たとえば、「魔法少女まどか☆マギカ」を例に考えてみる。
ほんとにザックリと分解すると、魔法少女、タイムループ、百合、セカイ系などが要素として浮かび上がる。
これらの大まかな要素を組み合わせ、細部に対比の構造と暗喩が添えられているということが見えてくる。


もちろん、これらの要素はどれもすでにあるものであった。
魔法少女はリリカルなのはとかCCさくらとかあるし、タイムループはシュタゲ、百合なんて腐るほどある。
どの要素も既存だが、 この作品は大成功を収める大作となった。
組み合わせ方がうまく働いている顕著な例だと思う。

音楽や話の展開、構成、演出どれをとっても素晴らしい出来栄えであるというのもあるけど…

むすび

要するに情報収集とその組み合わせをしっかりすることが大事。
そのために情報をよく吟味し、試行錯誤する必要がある。

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